6歳の子供が習い事をやっています。練習を始めるとすぐに怒って泣いてしまいます。この事をアドラーの目的論から説明するとどうなりますか。
アドラー心理学の目的論では、人間の行動や感情は「目的」を持っていると考えます。つまり、子供が怒って泣くという行動にも、何らかの目的があると考えることができます。
子供の怒りと泣きの目的
- 注目を引くための行動
子供は親や指導者の注目を引きたくて怒って泣くことがあります。アドラー心理学では「注目の欲求」は一般的な目的の一つとされています。この場合、子供は「泣けば周りが自分に注目してくれる」ということを学習している可能性があります。 - 回避の目的
難しい練習や失敗を経験することへの不安から、「怒って泣く」ことでその状況を避けようとしているかもしれません。たとえば、「泣けば練習を中断できる」と無意識に感じている場合です。 - 自己保護の目的
子供が自分の能力に自信が持てない場合、失敗による批判や恥ずかしさを避けるために、泣くという手段で「挑戦しない理由」を作ろうとしていることも考えられます。これにより「自分は頑張らないからできないのは当然だ」と自己評価を保とうとする可能性があります。
対応策
アドラー心理学に基づくアプローチでは、以下のような方法が有効です。
- 目的を理解し、反応を変える
子供が泣いても過剰に注目せず、冷静に対応します。「怒ったり泣いたりしても練習は続く」という一貫した態度を示し、行動が目的を達成できないことを教えます。 - 成功体験を積ませる
練習を細分化し、簡単に達成できるステップを用意します。子供が「できた!」という感覚を得られると、自信をつけて怒ったり泣いたりする行動が減る可能性があります。 - 感情の背景を共感的に理解する
「練習が難しいと思っているのかな?」「どうしたら楽しくなると思う?」といった問いかけで、子供の感情を受け止めつつ対話を進めます。

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